今年の開催日は、2019年12月6日(金)です。
12.8不戦のつどい学習会
「表現の自由」が奪われた時代を生きて
-北海道・生活図画事件と私たちの今-
戦前の北海道で、日々の生活をありのままに描く「生活図画」の美術教育を進めた教師たちやその教え子の学生たちが、治安維持法違反容疑で捕らえられ、極寒の獄中生活を強いられるという事件がありました。
検挙されたのは、東京美術学校(現・東京藝大美術学部)から、旭川師範(現・北海道教育大旭川校)に赴任し、生活図画教育の中心にいた熊田(くまた)満佐(まさ)吾(ご)や、旭川で熊田の影響の下、生活図画にふれたのち、東京美術学校油画科に進み、学徒出陣による繰り上げ卒業で入営した先で逮捕され、軍法会議にかけられた島田(しまだ)美(び)成(せい)など、27名にも及びます。
2017年6月、治安維持法の復活とも言われる共謀罪法が多くの人々の反対を押し切って国会で強行成立され、すでに施行されている今、事件にまきこまれた人々の作品と足跡を各地に訪ね、歴史の証言に耳をかたむけてみましょう。
お話/川嶋 均 ◇プロフィール
東京生まれ。東京農工大学農学部で昆虫学を学んだのち、北林谷栄、野村万作に師事。劇団民藝演技部をへて、東京大学文学部入学。インスブルック大学留学。専攻はドイツ中世演劇。現在、東京藝術大学非常勤講師(ドイツ語)。2015年、戦争法に反対する全国の大学の動きに呼応して「自由と平和のための東京藝術大学有志の会」旗揚げに参加。2017年12月より《芸術と憲法を考える連続講座》を毎月開催、その企画・運営に奮闘するかたわら、北海道生活図画事件の掘り起こしに、事件被害者やその遺族を訪ね歩く日々を送っている。
「12.8不戦のつどい」とは
あなたは12月8日が何の日か知っていますか? 日本でもかつて戦争がありました。12月8日は第二次世界大戦中の1941年、日本が、アメリカ、イギリス、オランダ領を奇襲攻撃して太平洋戦争が開始された日です。(第二次世界大戦が終了した時点でのおおよそアジアで2,400万人、日本で310万人の命が失われました。)戦争を絶対繰り返さないために、つくばでは戦争体験を語り継ぎ、平和を守り活動を交流する「不戦のつどい」を毎年12月8日前後に開いてきました。
<12.8不戦のつどいプログラム>
18:10 開場
18:15〜 受付開始
18:30〜 開会のごあいさつ
18:35〜 講演:「表現の自由」が奪われた時代を生きて
-北海道・生活図画事件と私たちの今-
20:00〜 質疑応答20:20 閉会のごあいさつ
日時: 2019年12月6日(金)18:30-20:30(開場18:10)
会場: つくば市並木交流センター(つくば市並木4丁目2−1)
※資料代500円、ふかし芋付き!お問い合わせ⇒Mail.12.8notsudoi@gmail.com)
主催: 「12.8 不戦のつどい」実行委員会
12.8 不戦のつどい」実行委員会参加団体・順不同
新日本婦人の会つくば支部,つくば市母親連絡会,新しいつくばを創る市民の会,憲法9条の会つくば,研究学園都市研究所・大学9条の会,全農林筑波分会協議会,産総研平和の会,日本科学者会議茨城支部,戦争をする国づくりNO@つくば,学研労協,つくば市平和委員会,筑波研究学園都市平和委員会
案内チラシpdfファイルをダウンロードしてご活用ください。